文化塾の目的

私たち有志はかねてより「我が国のよき伝統、文化を正しく次の世代に伝え、愛する郷土の地方文化を振興していくこと」を目的とし、ささやかな文化事業を展開し、セミナー(研修)など幅広い機会を通して、次代を担う青少年の健全育成や新しい社会人のアイデンティティ確立にも役立ちたいと企画してまいりました。

このたび、これらの事業を推進するため、平成16(2004)年「特定非営利活動(NPO)としての認証を受け法人格を取得し、文化振興にかかわる(NPO)」 としてスタートいたしました。

会員は明るいボランティア精神の元自分たちの手の届く範囲で多様な文化事業に楽しく取り組み又他の文化グループとの交流も図っていきたいとおもっています。会員数は47名で構成員の職業は幅広く年代は20歳代から70歳代の層にわたっています。

鈴鹿市と縁の深い人気作家五木寛之氏他からの寄贈による「五木文庫 鈴鹿」のある文化サロン、斎藤緑雨の生家(部屋)を復元した(緑雨亭)、青少年育成道場(平成の寺子屋 神戸みらい塾)などNPO法人の拠点である木造建物も鈴鹿市や(財)子ども未来財団、市民の清財により完成しました。その他文化セミナー旅行、世界文化遺産視察の旅、コンサートなど身近な文化事業や学童保育などが展開されています。皆様方のご意見などをお寄せ下さい。

啐啄とは?

「啐啄」とは、雛が卵からかえろうとするときに、幼いくちばしで卵の内側からコツコツと突いたとき、耳を澄ませていた母鳥がその瞬間、それに応えて外からくちばしで殻を突き割って出してやることで、この内側から雛が突くことを「啐」と言い、母鳥が外からつつくことを「啄」と言います。

これは禅書『碧厳録』に有る語で教育の真髄を表わしており、師と弟子・親と子のあるべき基本姿勢を示唆しています。

「啐」と「啄」の二つの行為が機を同じくして最も大切なときに行われることを『啐啄同機』と言い、子どもと親の機縁相熟すときが大切だと言うことなのです。